「建築家」と「建築士」では、収入面や報酬の算出方式にも特徴的な違いが見られます。
厚生労働省の賃金構造基本統計調査などのデータを踏まえると、企業に所属する一級建築士の平均年収は600万〜750万円前後が相場です。ゼネコンや大手組織設計事務所の管理職であれば年収1,000万円を超えるケースも珍しくありません。
一方、独立したアトリエ系の「建築家」の年収は完全な実力主義です。手がける案件数や知名度によって大きく異なり、年収300万円台で苦心する若手から、数千万円〜数億円規模を稼ぎ出すトップ建築家まで極端な二極化が生じています。
注文住宅を新築する場合の「設計料」にも違いが現れます。
■ 建築家(設計事務所)に依頼する場合
設計監理料は「総工事費の10%〜15%程度」が標準的な相場です。たとえば本体工事費が3,000万円の場合、300万〜450万円程度の設計監理費用が別途発生します。敷地条件を読み解き、完全オーダーメイドで図面を引くため費用は高めになります。
■ ハウスメーカーに依頼する場合
設計料はプランニング費用や申請諸経費として本体価格に内包されるか、数十万円〜100万円前後に設定されているケースが一般的です。規格化された部材とパターン設計を用いることで、設計コストを大幅に圧縮しています。