テレビ中継のカメラアングル上、最も画面に映り込みやすいのが「向正面」の溜席である。正面の審判員や行司の背後に位置するため、取組の最中は常にその姿がフレーム内に収まる。ここに座る美女たちの正体は、古くからの角界関係者の家族や政財界の重鎮、スポンサー企業の関係者、あるいは長年ファンクラブを支える熱心な好角家など多岐にわたる。
彼女たちが溜席で観戦する理由は、単なる一過性のトレンド追及ではない。幼少期からの相撲好きが高じたケースや、伝統文化としての格式に魅せられ、着物やエレガントな装いに身を包んで日参する熱意あるファンが多いためだ。過度なアピールをせず、粛々と勝負を見守る姿勢こそが、視聴者の好奇心を惹きつけて止まない最大の理由と言える。