だが、あの奇跡の一枚はいかにして生まれたのか。スタジオの爆笑トークの裏には、本人すら予期していなかった当時のリアルな裏事情が存在する。
当時、写真館での撮影に臨んだ若き日の春菜。本人は至って真面目に、二十歳の記念として晴れ着を選び、プロのカメラマンの指示に従ってポーズを取っていたに過ぎない。「綺麗に撮ってもらおう」という純粋な願いとは裏腹に、仕上がった写真は光の当たり方と絶妙な表情の引き締まりによって、年齢不詳の重厚感を帯びてしまったのだという。
時を経て現在、彼女自身が語るエピソードにもさらなる深みが加わっている。プライベートの交友関係や後輩芸人たちとの会話でも、この話題は鉄板の持ちネタとしてアップデートされ続けているのだ。近年では共演者から「成人式写真のデジタルリマスター版を出してほしい」と懇願されるなど、色あせるどころか新たな笑いの文脈を獲得している。