「届いた桃を触ってみたら、まだリンゴのように固い」という場面に直面した際、無理に包丁を入れるのは禁物です。固い桃を柔らかくする方法として実践すべきは、室温20〜25度前後の風通しの良い環境で時間をかける自然追熟です。 追熟を早めたい場合は、エチレンガスを多く放出するリンゴやバナナと同じポリ袋に入れ、軽く口を閉じて常温に置きます。エチレンの刺激により果肉内のペクチンが分解され、短期間でとろみのある柔らかさへと変化します。 ここで重要になるのが、桃の追熟と食べ頃の見極め方です。桃は非常に傷つきやすいため、「指先で果肉を強く押して硬さを確かめる」行為は厳禁。押した箇所から細胞が破壊され、数時間後には茶色く変色して傷み始めます。触覚ではなく、以下の視覚と嗅覚のサインで判断してください。 1. 地色(果頂部・お尻の部分)の変化:軸と反対側のお尻周辺の地色が、青みがかった緑色から乳白色や黄色みを帯びたクリーム色へと変わっているか。 2. 香りの広がり:桃に鼻を近づけなくても、部屋の中に甘く芳醇な香りが漂い始めているか。 3. 軸周辺の張り:ヘタの周辺がわずかにくぼみ、全体的にふっくらとした丸みを帯びているか。 これらのサインが揃った瞬間がまさにピーク。これ以上常温に置くと過熟となり発酵臭が生じるため、速やかに食べるか冷蔵保護へ移行させます。
桃を冷蔵庫に入れると甘み激減?農家直伝の正しい保存法と見極め術
•
•
1分で読める