芝大門・浜松町という日本有数のビジネス街に鎮座する芝大神宮は、企業経営者やトップセールスマンからの信仰が厚いことでも群を抜いています。平日の昼休みや夕刻には、スーツ姿のビジネスパーソンが社殿前で頭を垂れる姿が日常の光景となっています。彼らがこぞって求めるのが「商い守」と「厄除け勝守」です。
現場でのヒアリングやネット上の実名コミュニティにおける反響を精査すると、これらの授与品に対する実利的な評価が浮き彫りになります。
商い守は、名刺入れや手帳のポケットに無理なく収まる薄型のカード形状が用意されており、これがビジネスの現場で強力な威力を発揮しています。外資系金融で営業を担当する30代男性はこう語ります。「名刺入れの最背面に商い守を忍ばせて商談に臨むようになってから、不思議と相手のキーマンと波長が合い、大型契約の成約率が明らかに変わった。神頼みというよりも、過酷な交渉の場で指先がお守りに触れるたび、雑念が消えて覚悟が決まる感覚がある」。
一方の厄除け勝守は、黒と金を基調とした凛々しい佇まいが特徴です。事業の立ち上げ期にあるスタートアップ創業者や、転職活動、資格試験を控えた層からの支持が厚く、「社運を賭けたプレゼンの前に拝受した」「競合ひしめく入札コンペを勝ち抜けた」といった生々しい反響がネット上でも散見されます。目先の利益だけでなく、「降りかかる厄災を祓い除けた上で勝機を掴む」という二段構えの構成が、リスクと隣り合わせで戦う現代人の琴線に触れているのです。