『勝利の女神:NIKKE』の物語がプレイヤーを惹きつけてやまない最大の要因は、「人間性と尊厳」をめぐる痛烈な問いかけにあります。
地上を侵略した正体不明の金属生命体「ラプチャー」。それに対抗するため、人間の少女の脳を機械の身体に移植して作られた生体兵器「ニケ」。彼女たちは人類を救う英雄でありながら、地下都市アークの市民たちからは「いつ暴走するかわからない危険な道具」「忌み嫌われるアンドロイド」として差別と偏見に晒されています。指揮官(プレイヤー)だけが彼女たちを一人の人間として尊重し、共に過酷な戦場へ赴くという構図が、強い感情移入を生み出します。
ストーリー序盤におけるマリアンの悲劇的な運命、ピルグリム「ゴッデス部隊」の過去を巡る壮絶な因縁、アーク上層部(三大企業・中央政府)の醜い権力闘争など、散りばめられた伏線とカタルシスに満ちた展開は、ソーシャルゲームのシナリオ水準を大きく引き上げました。
さらに、『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』『エヴァンゲリオン』『チェンソーマン』といった国内外のメガヒットIPや、同じSHIFT UPが手掛けたPS5専用アクション『Stellar Blade(ステラーブレイド)』との相互コラボレーションなど、外部作品の世界観を損なわずにニケのシステムへ落とし込む手腕も際立っています。