地震や事故で建物に挟まれた際、救命率を劇的に高める鍵は「圧迫を解除する前」の適切な初期対応にある。2026年現在の災害医療ガイドラインでも、現場での早期判断が最優先事項として強く推奨されている。
倒壊現場で挟まれている人物を発見した際、安易にその場で体を引っ張り出してはならない。可能であれば、圧迫を解除する前に医療従事者の到着を待つか、救援陣が確保されている状態で速やかに生理食塩水などの輸液を行うことが鉄則となる。現場での手持ちの飲料水がある場合、本人の意識がはっきりしていれば、大量の水分を摂取させることが体内毒素の希釈につながる。ただし、意識障害がある場合や嘔吐のリスクがある場合は口からの飲水は厳禁だ。救출後は一刻も早く透析設備を備えた専門医療機関へ搬送しなければならない。