赤ちゃんの便秘でおならばかり?臭い・苦しそうな原因と解消法を徹底解説

赤ちゃんの便秘でおならばかり?臭い・苦しそうな原因と解消法を徹底解説

赤ちゃんの便秘でおならばかり?臭い・苦しそうな原因と解消法を徹底解説について専門的な視点から解説いたします。最新の情報をチェックしてください。

なぜ、便を伴わずガスだけが頻繁に排出されるのでしょうか。臨床現場の観察と小児消化器のメカニズムを紐解くと、そこには乳児期特有の構造的要因が存在します。うんちが出ないでおならばかり出る原因として、主に次の3点が挙げられます。

第1に、排便機能の協調不全(乳児排便困難症)です。特に生後1ヶ月から2ヶ月の便秘とおならの悩みは急増します。この時期の赤ちゃんは、腹圧をかけて便を押し出す力と、肛門括約筋を緩めるタイミングを上手く連動させることができません。力むほどに肛門を固く締めてしまい、結果として隙間から気体であるガスだけが「プッ」と漏れ出て、固形物である便が直腸にせき止められてしまうのです。

第2に、哺乳時の空気誤嚥(エアロファジア)が関係しています。乳首を吸い込む際、母乳であれ人工乳であれ、赤ちゃんは一度に大量の空気を胃に飲み込みます。授乳後のゲップで排出しきれなかった空気は腸管へと送られ、蠕動(ぜんどう)運動によって直腸へ溜まります。腸管内にガスが充満すると腹部膨満感を引き起こし、排便よりも先にガスが噴出します。

第3に、赤ちゃんの腸内環境と善玉菌の生態系変化です。出生直後の腸内は無菌状態に近いものの、数日でビフィズス菌などの善玉菌が定着し始めます。しかし、生後数週間を経過すると腸内細菌叢のバランスが揺らぎ、一時的に消化・発酵パターンが乱れます。腸内に便が長く留まると、腸内細菌が便の残渣を分解する過程で多量のガスを産生するため、結果的におならばかりが先行するサイクルに陥ります。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。