回避型の行動パターンは、恋愛や夫婦生活において特有の摩擦を生み出します。ネット上のコミュニティや相談窓口には、当事者およびそのパートナーから切実な告白が日々寄せられています。
大手知恵袋やSNSで散見される当事者の生々しい告白には、次のようなものがあります。
「相手のことが好きなはずなのに、手を繋がれたり甘えられたりすると全身に鳥肌が立つような拒絶感が走る。自分が冷酷な人間なのではないかと自己嫌悪で押しつぶされそうになる」(20代男性)
「同棲を始めてから、夫が帰宅後に洗面所やトイレに1時間以上閉じこもるようになった。話しかけても生返事だけで、まるで透明人間として扱われているように感じる」(30代女性)
恋愛においては「週末のデートを直前でドタキャンする」「LINEのやり取りが途切れても平気で数週間放置する」「決定的な別れの言葉を告げず、自然消滅を狙う」といった行動が典型的なトラブルとして現れます。夫婦関係に移行すると、家庭内での極端な会話拒絶や、寝室を別にして家庭内別居状態を作り出すケースが頻発します。
パートナーからすれば、この感情のシャッターを下ろされた状態は耐え難い孤立感を生み出し、実質的な精神的DV(サイレント・モラハラ)のように受け取られます。しかし、回避型本人は悪気を持って無視しているのではなく、「これ以上刺激されると感情がショートしてしまうため、凍結するしかない」という認知的麻痺に陥っている実態が取材から浮かび上がります。