毎日何百本ものプレスリリースがなだれ込む報道局のデスク。その中で読まれるのは、わずか1本か2本、あるいはゼロだ。締め切りに追われ、秒単位で判断を下す現場で、記者は何を基準に取材先を選んでいるのか。
答えは極めてシンプルで、かつ残忍だ。「映像(または絵)が見えるか」「視聴者・読者の身近な関心に繋がっているか」の2点に尽きる。企画書が一目で理解できない構造になっていれば、その時点でゴミ箱行きとなる。報道の現場を知り尽くした視点は、現場の人間が「どの瞬間に興味を失い、どの言葉に反応するか」を正確に把握している。メディアの文脈に完全に同期させた切り口を作れるかどうかが、決定的な差を生むのだ。