Q1:羽ばたき振戦は自然に治りますか?放置するとどうなりますか?
A1:自然治癒することはまずありません。羽ばたき振戦は肝臓・腎臓・肺などの重要臓器が代謝毒素やガスを処理しきれなくなっている危険な兆候です。放置すれば中枢神経障害が進行し、昏睡状態(昏睡度IV〜V度)に陥り、脳浮腫や多臓器不全、呼吸停止によって死に至るリスクが極めて高くなります。
Q2:家族に羽ばたき振戦が疑われる場合、何科を受診すべきですか?
A2:肝硬変や肝炎の既往がある場合は「消化器内科」、喘息やCOPDなど肺の持病がある場合は「呼吸器内科」、腎機能低下を指摘されている場合は「腎臓内科」が専門となります。既往歴が不明な場合や夜間・休日の場合は、迷わず「総合診療科」または救急外来を受診してください。
Q3:肝臓や腎臓、肺の持病がなくても羽ばたき振戦が起こることはありますか?
A3:はい、起こり得ます。極端な低ナトリウム血症や高カルシウム血症などの重度電解質異常、バルプロ酸ナトリウム(抗てんかん薬)やリチウム製剤の血中濃度上昇・中毒、頭部外傷や脳卒中による視床病変などでも羽ばたき振戦(アステリキシス)が誘発されることがあります。薬の飲み合わせや急激な脱水にも注意が必要です。