1930年代、夭折の天才美男子俳優として一世を風靡した岡田時彦。その愛娘として生まれた彼女は、幼少期に父を亡くしながらも、運命に導かれるように映画の世界へと足を踏み入れた。1951年、東宝株式会社の映画『舞姫』で華々しくデビュー。可憐な美貌で一躍トップアイドルの座に就いた。
しかし、彼女は敷かれたレールの上に安住することを潔しとしなかった。さらなる飛躍と自立を求め、松竹株式会社へと移籍。メロドラマから文芸大作まで幅広い役柄を貪欲に吸収し、年間十数本もの過密スケジュールをこなす中で、日本映画界を代表する押しも押されもせぬ大スターへと成長を遂げていった。