泰葉の人生の大きな転換点となったのが、1988年の落語家・春風亭小朝との結婚と芸能界引退、そして2007年の衝撃的な離婚劇でした。当時、都内高級ホテルで開かれた「金屏風離婚会見」は、笑顔で別れを告げる異例のパフォーマンスとして世間の耳目を集めました。
しかし、離婚成立から約1年後の2008年、事態は急変します。泰葉は自身の公式ブログや記者会見で小朝に対する猛烈な批判を展開し、「金髪豚野郎」というセンセーショナルな言葉を使ってモラハラや精神的圧迫を告発しました。当時、世間はこの急激な態度の変化を「突飛な奇行」や「話題作り」として消費し、ワイドショーは連日過熱報道を繰り返しました。
しかし、後に本人が明かした手記や医師の診断によって、この過激な告発の背景には、長年の結婚生活で蓄積した過度のストレスと、当時未診断のまま悪化していた精神疾患が深く影響していたことが明らかになっています。落語界の名門の「おかみさん」としての重圧と、表現者としての自己同一性の喪失が、彼女の精神的均衡を大きく揺さぶっていた事実は見逃せません。