披露宴の開始時間が予定通りであっても、お開きが15分から30分押し、帰りの新幹線や次の予定に影響が出そうになって焦った経験を持つ人は少なくありません。現場のプランナーや司会者が口を揃える披露宴が延びる決定的な理由には、明確なパターンが存在します。
第1の原因は、主賓祝辞や乾杯挨拶の大幅な時間オーバーです。事前に「3分程度で」と依頼していても、熱が入り5分、10分と語り続けてしまうケースは後を絶ちません。乾杯前のスピーチが長引くと、目の前に並んだ冷菜に手を付けられないまま空腹で話を聞き続けなければならず、ゲストの疲労とフラストレーションは急激に高まります。
第2の原因は、各卓写真(フォトラウンド)での滞留です。1卓あたり2分で進める予定であっても、スマホを預かっての複数枚撮影や立ち話が重なると、10卓で10分から15分の遅延が容易に発生します。司会者やキャプテンが強引に遮ることも難しく、後半の歓談時間を削るか、全体の終了時間を遅らせるしかなくなります。
さらに見落とされがちな落とし穴が、挙式と披露宴の間の待ち時間です。アフターセレモニー後に披露宴会場の扉が開くまで、ウェルカムスペースで20分から30分以上待たされるケースがあります。席数が不足してヒールのまま立ち尽くす女性ゲストや、案内が不十分なまま放置される空間は、心理的な体感時間を倍増させる引き金となります。