社会保険料は給与額に応じて滑らかに増えるのではなく、階段状の「等級」によって金額が固定されます。そのため、わずか数百円から数千円の残業代オーバーで上の等級に繰り上がってしまうと、いわゆる残業代と手取りの逆転現象に近い不満が生じます。
例えば、春の残業によって等級が1段階上がり、毎月の社会保険料が合計5,000円上がったと仮定します。この場合、9月以降に残業を一切しなくなっても、翌年8月まで毎月5,000円(年間6万円)余計に天引きされ続けます。「春に少し無理して働いた残業代以上に、秋以降の手取り減少が重くのしかかる」と感じる構造がここにあります。