検索エンジンで「湘南医療大学」と入力した際に関連語として浮上する「やばい」という表現。この不穏なワードの正体を探るべく、在学生・卒業生の投稿や業界関係者へのヒアリング結果を精査すると、主に以下の3つの要因が浮かび上がってきます。
第1に、医療系特有の厳格な進級判定と課題のボリュームです。一般的な文系・総合大学のような感覚で入学した学生が、日々の小テスト、レポート、解剖学や生理学などの暗記量、臨地実習の準備に追われ、SNS上で「課題が多すぎてやばい」「テスト期間が過酷すぎる」と嘆く声が拡散された結果です。これは教育水準を担保するための厳格さの裏返しといえます。
第2に、新設学部(薬学部など)の立ち上げ期における認知度の揺らぎです。湘南医療大学は2015年開学と比較的新しい大学であり、2021年には薬学部を開設するなど拡張を続けてきました。新興大学に対してネット上で過度な憶測やステレオタイプな論争が巻き起こりやすい日本のネットカルチャーが影響しています。
第3に、ふれあいグループ系列への就職に対する先入観です。「実習も就職もグループ内で囲い込まれるのではないか」という懸念が語られることがありますが、実態としては系列病院への安定した就職枠が強みであると同時に、国立病院機構や大学病院、大手薬局チェーンなど外部への就職実績も多数存在します。つまり「やばい」の実態はスキャンダルや教育崩壊ではなく、「本気で医療資格を取らせるためのハードな学習環境」に対する学生の率直な悲鳴がデジタル空間で誇張されたものに過ぎません。