災害現場での応急対策として広く知られるきっかけとなったのが、警視庁災害対策課が公式SNSで公開した簡易マスクの作成メソッドです。特別な裁縫道具や高価な資材は一切使わず、一般家庭や避難所の救援物資として手に入りやすい材料だけで完結する合理性が特徴です。
用意する道具は極めてシンプルです。
・一般的なロールタイプまたはボックスタイプのキッチンペーパー:1枚
・輪ゴム:2本(耳の痛みを防ぎたい場合は平ゴムやヘアゴムでも代用可)
・ホッチキス:1台(芯が装填されているもの)
・マスキングテープまたはセロハンテープ(針のカバー用・推奨)
実際のプリーツ折り方手順は以下の4ステップで進行します。
ステップ1:じゃばら折りの形成
キッチンペーパーを横長に広げて平らな台に置きます。端から約1.5cm〜2cm幅を目安にして、表・裏・表・裏と交互に谷折りと山折りを繰り返す「じゃばら折り(プリーツ折り)」にしていきます。幅を均一に揃えることで、装着時に立体的に広がり、口元の呼吸空間を確保しやすくなります。
ステップ2:耳掛け部分のセット
じゃばら状に折りたたんだペーパーの両端に、それぞれ輪ゴムを通します。ペーパーの端から約1.5cm〜2cm内側の位置で外側に向かって折り返し、輪ゴムを包み込む形を作ります。
ステップ3:ホッチキスによる固定と最大の安全ポイント
折り返したペーパーの重なり部分をホッチキスでパチンと留めます。ここで絶対に守るべき注意点が「ホッチキスを打つ向き」です。針の平らな面が肌に当たる内側、針の先端が丸まる面が外側になるように打ち込んでください。逆向きに打ってしまうと、装着した際に針の鋭利な先端が頬に直接擦れ、出血や引っかき傷の原因になります。安全性を万全にするため、打ち込んだ針の上からマスキングテープを小さく貼って保護するのが現場の知恵です。
ステップ4:装着と立体展開
両端の輪ゴムを耳に掛けた後、じゃばらの中央部分を上下にそっと広げます。鼻頭から顎の下までをしっかり覆うように展開すれば、わずか2分足らずで実用的な簡易マスクが完成します。身近な輪ゴムホッチキス代用の技術として、日頃から一度は実際に作って感触を確かめておく価値があります。