SNSや大手レビューサイト、掲示板に投稿された利用者のリアルな反響を丹念にリサーチすると、圧倒的な高評価の中に混じって、プラネタリウムならではの興味深い「落とし穴」が浮き彫りになってきます。
まず圧倒的に多いのが、「没入感への賛辞」と「心地よすぎる眠気」に関する口コミです。「仕事帰りに観に行ったら、日頃のストレスが綺麗に溶けていくような感覚になった」「暗闇の中で山口一郎の声に包まれると、抗えない睡魔に襲われる」といった投稿が散見されます。タイトルに『グッドナイト』と冠されている通り、眠りに落ちること自体が作品の肯定的な体験の一部として捉えられているのは本作ならではの現象です。
一方で、事前の期待値とのギャップに戸惑う声も無視できません。
「星座の名前や神話の詳しい解説を聞きたかったのに、ほぼ音楽の世界観に終始していた」「ラストの曲ではビートがかなり強く、静かに星を眺めたかった同行者が驚いていた」という指摘があります。本作は教育的な天体学習ではなく、アートインスタレーションとしての色合いが極めて濃いため、「満天の星空をバックにしたサイレントな勉強」を想定して足を運ぶと、思わぬカルチャーショックを受けることになります。
また、「プレミアムシートの予約難易度が高すぎる」という声も根強くあります。池袋サンシャインシティの『プラネタリウム満天』にある「芝シート」や「雲シート」、東京スカイツリータウンの『プラネタリウム天空』の「三日月シート」は、発売開始から数分で埋まることが常態化しており、鑑賞体験の格差に対するもどかしさを吐露するユーザーも少なくありません。