街から消えたペリカン便の真相|日通撤退とゆうパック統合の歴史

街から消えたペリカン便の真相|日通撤退とゆうパック統合の歴史

街から消えたペリカン便の真相|日通撤退とゆうパック統合の歴史にまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。

ペリカン便が姿を消した根本的な理由は、「宅配市場における過酷なシェア争いによる赤字の泥沼化」と「日本郵政との統合会社(JPエクスプレス)の経営破綻」という2点に集約されます。

1977年に日本通運がスタートさせたペリカン便は、ヤマト運輸の宅急便に対抗する強力な全国ネットワークとして急速に成長しました。1980年代から90年代にかけてはスキー便やゴルフ便といった付加価値サービスを次々と打ち出し、業界を牽引する存在でした。しかし、2000年代に入るとEC(ネット通販)の台頭とともに運賃の値下げ競争が激化。集配効率で優位に立つヤマト運輸や佐川急便に対し、個人宅配の集配密度で劣る日通の宅配便事業は年間数百億円規模の営業赤字を計上する構造的な不振へと追い込まれていきました。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。