Webメディア編集部では、住宅設備修理の専門エンジニアおよび大手掲示板・SNS・知恵袋等に寄せられたクエン酸洗浄に関する一次情報を収集し、その実態を調査しました。
インターネット上のコミュニティでは、成功談とトラブル報告が真っ向から対立しています。
「月1回、100均のクエン酸を入れて回すだけで、ガラスコップの曇りも庫内のギラつきも消えて5年間トラブルなし。高い専用洗剤を買うのが馬鹿らしくなる」(40代・主婦の口コミ)
一方で、家電修理の現場からは全く異なる現実が浮き彫りになります。都内を中心にビルトイン食洗機の出張修理を手掛けるサービスマンは、次のように警鐘を鳴らします。
「お客様から『水漏れエラーが表示されて動かなくなった』と呼ばれて訪問すると、庫内のステンレスに斑点状の腐食痕があり、ノズルの回転軸やヒーターの固定金具がボロボロにサビているケースが珍しくありません。詳しくヒアリングすると、ほぼ100%の確率で『SNSで見たクエン酸掃除を毎週のようにやっていた』とおっしゃいます。食洗機内部は耐食ステンレスですが、溶接部やパッキン接合部は酸に対して無敵ではありません。メーカー保証期間内であっても、指定外洗剤による腐食と判断されれば免責となり、2万〜3万円の修理費が自己負担になります」
一般ユーザーからは「数回使って壊れなかったから安全」と見えても、内部の金属やパッキンは目に見えない速度で着実に劣化しています。水垢の膜が一時的に取れても、機械の心臓部へ不可逆的なダメージを蓄積させているリスクを軽視してはなりません。