グラビアでの大胆な表現は、映画の世界における圧倒的な演技力へと繋がっていきます。その決定打となったのが、世界的な評価を受ける河瀬直美監督の映画『光』へのヒロイン抜擢でした。
視力を失いゆくカメラマンと、視覚障害者向けの「音声ガイド」を作る女性の交流を描いたこのヒューマンドラマにおいて、水崎綾女は極限まで削ぎ落とされた繊細な感情を熱演。カンヌ国際映画祭をはじめとする国際的な舞台で、世界の映画人から惜しみない称賛を浴びました。
撮影現場での過酷なリアリティ追求で知られる河瀬組において、彼女は一切の偽りなしにカメラの前に立ち尽くしました。写真集で見せた「ありのままの自分を晒す覚悟」が、スクリーン上の静かな狂気と愛おしさへと完全に見事に昇華された瞬間でした。