手軽さから「フライパンでの揚げ焼き」で済ませる家庭も増えましたが、ここに大きな落とし穴が存在します。フライパンは底面積が広く浅いため、食材を入れた瞬間に油の温度が一気に20℃〜30℃近く急降下します。天ぷらやから揚げの衣がカラッと固まる前に具材が油を吸い込んでしまい、結果として油っぽく重たい仕上がりになってしまうのです。
一方で専用の揚げ物鍋は、十分な深さと計算された蓄熱構造を持っています。油の対流がスムーズに起きるため、食材を投入しても温度がブレにくく、短時間で一気に水分を蒸発させて衣のサクサク感を閉じ込めます。さらに、深さがあることでコンロ周りへの油の飛散を物理的に抑え、調理中の火傷リスクや後片付けの負担を大幅に軽減する役割も果たします。