宿泊プランを予約する際、良かれと思って選んだオプションが逆効果を生むケースがあります。その代表格が、プライベート感を重視した部屋食確約温泉女子会プランです。
「周囲を気にせず部屋でゆっくり食べたい」という動機で部屋食を選ぶグループは多いものの、現場の実態には以下のような盲点が存在します。
- スタッフの出入りによる会話の中断:料理の配膳や片付けのため、仲居さんやスタッフが何度も部屋に出入りします。そのたびに突っ込んだプライベートの会話を中断せざるを得ず、かえって気を遣ってしまう事態が発生します。
- 部屋に残る料理の匂い:すき焼きや鍋物、焼き魚などのお膳料理は、食後も室内に匂いがこもりやすく、就寝時まで油っぽさが気になる場合があります。
- 朝の慌ただしさ:朝食も部屋食の場合、指定された時間の30分前には起床し、布団を片付けられ、身支度を整えておかなければなりません。二度寝を楽しむ余裕が奪われます。
現代の女子会においては、完全な個室食事処や半個室のダイニングを備えた宿を選ぶ方が、スタッフとの適切な距離感を保ちながら、換気の行き届いた空間でストレスなく会話を楽しめる傾向にあります。
また、ネット上で散見される「直前割などの格安プラン=コスパ最強」という言説も検証が必要です。大幅な値引きが行われている客室は、宴会場の真上にあって騒音が響きやすかったり、大浴場や食事処から極端に離れた別館のエレベーターなし区画であったりすることが珍しくありません。女子旅の満足度を左右するのは数十パーセントの割引額ではなく、滞在中の快適性です。