ネット検索で「モーニング娘 イジメ」というワードが途切れない最大の背景には、歴代メンバーが卒業後にテレビ番組などで語った「生々しい証言」があります。特に初期から黄金期にかけては、年齢も出身地もバラバラな少女たちが、突然ひとつのグループとして共同生活に近い過酷なスケジュールを強いられました。そこで生じた感情の衝突が、尾ひれをつけて「組織的ないじめ」として流布された経緯が存在します。
実態を精査すると、私物の隠滅や集団での無視といった学校空間で見られるような陰湿ないじめが存在した証拠は、一次情報からは確認されていません。一方で、「口をきかない」「目も合わせない」「楽屋が完全に分断される」といった冷戦状態は、複数のメンバーが事実として証言しています。つまり、悪意によるいじめというよりは、思春期の少女たちが極限のプロの世界で生き残るために取った「防衛本能としての不仲」が実態に極めて近いといえます。
当時を知る芸能デスクは、「10代半ばの少女たちが、家族よりも長い時間を過ごしながら、翌日の立ち位置(フォーメーション)を巡って命懸けで競い合っていた。仲良しクラブであることを禁じられた環境下で、感情の摩耗が限界に達していた現場の空気は、外部から見れば確執そのものに映ったはずだ」と指摘しています。