モロー反射が強いのは病気?発達障害の真相とてんかんの見分け方

モロー反射が強いのは病気?発達障害の真相とてんかんの見分け方

モロー反射が強いのは病気?発達障害の真相とてんかんの見分け方とはどんな影響があるのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。

医学的には「正常な生理現象」と説明されても、現実に赤ちゃんと24時間向き合う親にとって、モロー反射による頻回覚醒は心身を極限まで削る苛烈な問題です。SNSコミュニティや育児相談窓口に寄せられた当事者の生の声には、教科書的な解説では救われない壮絶な日常が浮き彫りになっています。

「抱っこで40分かけて寝かしつけ、息を殺してベビーベッドに下ろした瞬間、自分の服の布擦れ音にビクッと反応。両手が跳ね上がってギャン泣きが始まり、振り出しに戻る。これが一晩に5回以上続き、精神が崩壊しそうだった」(生後1ヶ月児の母親)

「上の子の足音やお皿を置く音だけで激しくモロー反射を起こして起きるため、家族全員がつま先立ちで生活していた。何より『こんなに驚きやすいのは、私の妊娠中のストレスのせいではないか』と自分を責めて涙が止まらなかった」(生後2ヶ月児の母親)

現場の取材を通して見えてくるのは、睡眠遮断による親の認知機能低下と、「過剰な自責の念」です。赤ちゃんのビクつきに過敏に反応するあまり、ベビーモニターを凝視し続けて親自身が不眠症に陥るケースは少なくありません。モロー反射は赤ちゃんの意志でも親の養育態度の結果でもなく、外来の刺激から身を守ろうとする純粋な自律神経系の物理的反射にすぎません。親の責任論に逃げ込むのではなく、工学的・物理的な環境調整によって赤ちゃんの不快感を緩和する視点が求められます。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。