ネット上の口コミやSNSでは、「屋根の上を走り回るだけで規律が身につかないのではないか」「建築だけが目立っているのではないか」といった誤解や懸念が散見されます。しかし、現場の教育システムを詳細に分析すると、そうしたイメージとは正反対の厳密な構造が見えてきます。
第一に、モンテッソーリ教育の根幹は「無制限の自由」ではなく、「明確な秩序の中での自由」です。子どもたちは自分がやりたい教具を選んで活動しますが、使い終わった教具をもとの場所へ正しく戻すこと、他のお友達の活動を邪魔しないことなど、社会生活に必要なルールを徹底して身につけます。一見すると自由に遊んでいるように見えても、内面では驚くほどの自制心と集中力が鍛えられています。
第二に、「危険ではないか」という屋根校舎の安全性についても、手塚建築研究所と園側が綿密に計算し尽くした手すりの隙間寸法やネット配置が施されています。「落ちないための柵」ではなく、「子どもが自分の手で握り、体を支える感覚を掴むための手すり」として設計されており、これまでに重大事故を起こすことなく安全運用が続けられている点も特筆すべき事実です。