物語のグランドフィナーレにおいて、二人の関係はどう着地したのでしょうか。原作最終回およびジャンプGIGAで描かれた完結編の結末について詳しく検証します。
結論から申し上げますと、「最終回時点で二人が正式に付き合う、あるいは結婚するといった描写は存在しない」というのが客観的な事実です。斉木楠雄は物語の終盤、自らの超能力を消滅させる薬を兄・空助から受け取り、普通の人間として生きる道を選択します。テレパシーを失ったことで、初めて照橋の心の声が聞こえなくなり、一人の普通の少年として彼女と向き合う機会が訪れました。
しかし、完結編のラストシーンで突如として隕石衝突の危機が迫り、斉木の超能力が復活する兆候(窓ガラスの破裂)が描かれて物語は幕を閉じます。二人が手をつないで結ばれるような王道ラブコメ的描写をあえて描かず、麻生周一先生はギャグ漫画としての軽快な日常の継続を選択しました。
では、二人の未来に交際や結婚の可能性はないのでしょうか。作中で描かれた斉木の態度の軟化や、周囲からの公認ぶりを考慮すると、卒業後に「両片思いの膠着状態が崩れ、自然な流れで交際へ発展した」と解釈するのが極めて自然です。斉木が他者を拒絶するための最大の盾であった「超能力の隠蔽」という壁が、精神的に取り払われたことの意味は計り知れません。