5年間にわたりNHKの看板を背負い続けた大越キャスターでしたが、2015年3月をもって突如『ニュースウオッチ9』を降板。この電撃交代劇は当時、メディア界に大きな衝撃を与えました。
突然の降板理由をめぐっては、番組内での率直な論評が当時の官邸幹部の逆鱗に触れたとする「政治的圧力説」や、当時のNHK上層部との路線の相違など、様々な憶測が飛び交いました。特に特定秘密保護法や原発再稼働をめぐる踏み込んだコメントが一部の政治勢力から反発を買っていたこともあり、降板の真相をめぐる議論は国会周辺でも囁かれるほどでした。
公式には「キャスター担当期間の満了に伴う定期異動」と説明され、大越氏本人も組織人として波風を立てる発言は控えました。しかし、ジャーナリストとしての自由な発言環境を求めていた大越氏にとって、この降板劇がその後のNHK退職とフリー転身を決意する大きな転機となったことは間違いありません。