学園ドラマにおける「主人公の恋人」というポジションは、往々にしてストーリーの波乱を生み出すための狂言回しに追いやられがちだ。しかし、戸田恵梨香演じる上原真理子は全く異なっていた。修二(亀梨和也)の嘘や揺れる感情に傷つきながらも、決して取り乱さず、相手を気遣う強さと気高さを持った少女。その健配な姿に、全国の視聴者が思わず息をのんだ。
特に印象的だったのは、修二から手作りの弁当を拒絶されたり、本当の気持ちを聞かされた場面で見せた表情の演技だ。セリフ以上に、揺れる瞳や微かな微笑みに感情を凝縮させるその技法は、当時まだ17歳だった若手女優の技量とは到底思えない完成度を誇っていた。