龍谷大平安の門を叩く球児は、全国から集まる有望株ばかりです。「龍谷大平安新入生」の顔ぶれが掲示板にリークされる時期には、中学硬式野球(ボーイズ、シニア、ヤングリーグ)の日本代表クラスや関西トップクラスの選手名が並び、ファンを歓喜させます。しかし、そこに待ち受けているのは、総勢80名から100名に達する部員たちによる極限のサバイバルです。
平安における「背番号20」までの道のりは、単なる野球技術の優劣だけでは決まりません。関係者の証言によると、選抜基準には以下の3つのフェーズが厳格に存在します。
第1に関門となるのが「チーム戦術への適応速度」です。平安の伝統である機動力と徹底した中継プレー、走塁の判断基準は、中学時代にスター選手だった新入生であっても最初は戸惑うほど精緻にマニュアル化されています。第2に「プレッシャー耐性と声・気配り」です。劣勢の場面でも崩れないメンタルの強靭さ、グラウンド外での準備の正確さが首脳陣によって厳重にチェックされます。そして第3が「直近の練習試合における再現性のある結果」です。
部内取材で明かされた証言によれば、春先の実戦練習ではAチームとBチームの入れ替えが日常茶飯事で行われ、前週までクリーンアップを打っていた選手が翌週にはサブグラウンドでの基礎練習に回される緊張感があります。「龍谷大平安野球部メンバー」として公式戦の土を踏めるのは、技術だけでなく、精神的プレッシャーを自己管理できる一握りの選手のみです。ネット掲示板では「なぜあの選手が控えなのか」といった疑問が頻出しますが、現場の評価軸は目に見える打率や球速の奥にある「チームへの献身度」に置かれています。