「広陵と広島商のどちらが勝つか」という固定概念は、現場の指導者たちの間ではすでに過去のものです。追撃の一番手として常に高い評価を得ているのが広島新庄高校です。山間の北広島町に拠点を置く同校は、充実した専用グラウンドと室内練習場を完備し、歴代のプロ入り投手を輩出してきた投手育成カリキュラムに定評があります。保護者や中学球児の間でも「投手の腕を伸ばすなら新庄」という評判が定着しており、守り勝つ野球の完成度は県内でも頭一つ抜けています。
東部地区から急速に台頭しているのが尾道高校です。尾道高校野球部を率いる監督の指導フィロソフィーは、最新の動作解析と徹底した栄養管理・ウェイトトレーニングの融合にあります。かつてのような根性論を排し、個々の身体特性に合わせたフォーム指導を行うことで、140キロ超を投げる好投手を複数育成することに成功しました。
さらに、甲子園出場経験を持つ福山市の盈進高校や三原市の如水館高校、名門復活を掲げる崇徳高校や呉港高校など、私学・公立を問わず独自の育成モデルを確立した実力校が虎視眈々と頂点を狙っています。