エンターテインメント施設ごとにメニュー名が完全に分かれている背景には、各企業のブランディングと飲食設備のオペレーション事情が直結しています。
東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは、開業初期から本場アメリカのディズニーパーク文化を忠実に輸入し、一般名称である「チュロス」として直営調理・販売を行ってきました。パーク内ではミッキー型断面のオリジナルチュロスなど、自社開発の成形生地を大型フライヤーで次々と揚げる体制を敷いています。
対照的に、USJやTOHOシネマズ、109シネマズ、ユナイテッド・シネマといったシネコン、さらには各地のサッカースタジアムや高速道路のサービスエリアで「チュリトス」が席巻しているのには、明確な機能的メリットがあります。
映画館やスタジアムの売店では、「大量の油を使うフライヤー設備を設置しにくい」という防災・換気上の制約があります。ジーストリート社が提供するチュリトスは、工場で最適な状態に成型・プレベイクされた冷凍生地を、専用の小型電熱オーブンやウォーマーで数分間焼き上げるだけで提供できる画期的なシステムを採用しています。油煙を出さず、火災リスクを抑え、アルバイトスタッフでもブレのない均一なクオリティを出せる仕組みが、大規模施設でのチュリトス採用を後押ししました。