現在主流となっているデータ移行手段が、端末同士を物理的に近づけて直接データを転送する「クイックスタート」です。新旧端末を並べ、旧端末に表示される青いアニメーションを新端末のカメラで読み取るだけで、写真・アプリ・設定が丸ごと複製されます。しかし、この手軽さの裏に思わぬ落とし穴が存在します。
転送が「残り1分」のまま動かなくなったり、途中でエラー画面が表示されたりする決定的な要因は、通信の途絶とバッテリー切れです。BluetoothとWi-Fiを介して大量のデータを送受信するため、両端末を必ずフル充電かつ充電ケーブルに接続した状態にし、障害物のない至近距離(数センチ以内)に並べておく必要があります。
万が一、iPhoneのデータ移行で失敗した時の対処法として覚えておきたいのは、強制再起動と初期化の組み合わせです。フリーズした場合は新端末を強制再起動し、一度工場出荷時の状態にリセット(設定>一般>転送またはiPhoneをリセット>すべてのコンテンツと設定を消去)した上で、最初からクイックスタートをやり直すのが最も確実な復旧ルートです。旧端末のデータ自体は消去されないため、慌てずに対処してください。