赤ちゃんの口周りに赤みが出たとき、真っ先に確認すべきは「発症までの時間」と「赤みの現れ方・広がり方」の2点です。これらを時系列で追うだけで、よだれかぶれと食物アレルギーの違いは8割方切り分けることができます。
まず、よだれかぶれは物理的な刺激と唾液中の消化酵素によって生じる局所の炎症です。そのため、食事の有無にかかわらず「常にうっすら赤い」「よだれを拭いた後やスタイが擦れた後に悪化する」「赤みが口の周囲や顎先に限局している」という特徴を持ちます。皮膚はカサカサと乾燥していたり、細かいプツプツとした発疹が密集していたりすることが大半です。
対照的に、食物アレルギーによる皮膚症状(即時型)は、アレルゲンを口にしてから数分から2時間以内に突如として現れます。最も特徴的なのは、蚊に刺されたようなミミズ腫れや、境界線がはっきりした盛り上がりのある発疹(蕁麻疹)です。口の周りから始まった赤みが、短時間のうちに目の周り、頬、首筋、お腹、背中へと急速に拡大していく場合、それは単なるかぶれではなく、体内で強いアレルギー反応が起きている明白な証拠です。