ゲルストマン症候群とは?4主徴の正体と脳損傷部位・最新リハビリ

ゲルストマン症候群とは?4主徴の正体と脳損傷部位・最新リハビリ

ゲルストマン症候群とは?4主徴の正体と脳損傷部位・最新リハビリに関する疑問や疑問点を初心者にも親しみやすくまとめました。詳細を読もうことができます。

高次脳機能障害の支援現場を取材すると、当事者たちが直面する最大の壁は「外見上は普通に見えることによる周囲の無理解」です。厚生労働省や支援団体の相談窓口、リハビリテーション専門病院の現場には、切実な証言が寄せられています。

ある50代の会社員男性は、軽微な脳梗塞を発症した後の復職面談で「ペンを持って契約書に名前を書こうとした瞬間、自分の名前の漢字のパーツがバラバラになり、一画目すら動かせなくなった。周囲からは緊張しているだけだと思われ、怠慢を疑われた」と手記に綴っています。また、家庭内でも「『醤油をとって、そこを右』と言われても右がどちらか分からず固まってしまい、家族から『ふざけないで』と怒鳴られた」という孤立の訴えが少なくありません。

さらに見過ごせないのが、小児期に見られる発達性ゲルストマン症候群の存在です。脳の器質的梗塞ではなく、神経発達のアンバランスによって生じる病態であり、知能検査(WISC等)で全般的な遅れがないにもかかわらず、算数の筆算だけが壊滅的にできない、靴の左右を履き間違え続ける、鉛筆を正しく持てず文字が鏡文字になる、といった症状が顕在化します。

学校教育の現場では「勉強嫌い」「努力不足」「落ち着きがない」と誤認され、叱責を繰り返された子どもが自己肯定感を著しく低下させ、二次障害として不登校やうつ状態に陥るケースが後を絶ちません。教員や保護者が「局所的な認知のアンバランス」に気付けるかどうかが、その後の発達軌道を決定づけます。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。