集団生活の場における感染管理のベースとなっているのが、厚生労働省およびこども家庭庁が監修する「保育所における感染症対策ガイドライン」だ。この指針では、RSウイルスは「医師の診断を受け、保護者が登園届を提出することが望ましい感染症」として整理されている。
指針が強調するのは、画一的な日数制限ではなく「全身状態の回復」だ。呼吸困難感がなく、機嫌よく遊ぶことができ、水分と食事が通常の7〜8割以上摂取できていることが復帰のメルクマールとなる。保育所や幼稚園は医療施設ではない。集団の中で保育士が1人の体調変化にかかりきりになることは難しいため、ガイドラインは「日常の集団生活に無理なく適応できる体力があるか」を重視している。