豪ブレイキンに他の選手は?パリ五輪選考の真相と実力派の軌跡

豪ブレイキンに他の選手は?パリ五輪選考の真相と実力派の軌跡

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パリオリンピック採点でレイガンが喫した「オール0点」という結果は、彼女が全く踊れなかったことを意味するわけではありません。WDSFのトリビウム・ジャッジング・システム(Trivium Judging System)は、相対評価方式を採用しています。すなわち、A選手とB選手を比較した際、どちらか一方に優位のスライダーを倒す仕組みです。

アメリカ代表のログストや日本のAMI(湯浅亜実)といった世界屈指の猛者と対峙した際、審判員は身体性・ボキャブラリー・音楽性・独創性の全項目において対戦相手に軍配を上げざるを得ませんでした。その結果として「0対18」などのスコアが並び、デジタル上の表示として「0点」となったのが競技上のからくりです。

一方、オセアニア予選では、ホーリーモリー側のムーブに細かな乱れが生じたラウンドにおいて、レイガンが持ち前の「奇抜なキャラクター性と減点のない構成」でジャッジの印象点を拾い集めました。超絶技巧で圧倒するパワー系が自滅した隙を、クレバーな試合運びで突いたのが豪州選考の実態であり、そこには不正ではなく「勝負のアヤ」が存在していました。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。