日本の高級メロン界において東西の横綱として君臨するのが、静岡県産の青肉温室メロン「クラウンメロン」と、北海道が生んだ赤肉メロンの最高峰「夕張メロン」だ。両者は見た目や味わいだけでなく、選定基準や追熟のスピードにおいても対極の性質を持っている。失敗しない選び方を実践するためには、赤肉青肉メロン違いを正確に把握しておく必要がある。
まず、静岡県袋井市などを中心に栽培される温室マスクメロンの最高峰、クラウンメロン選び方の核心は「完璧な球形度」と「T字のツル」にある。1本の木に1玉だけを残してすべての養分を凝縮させる「一木一果」の孤高栽培で作られるため、上位等級(富士・山・白・雪)になるほど、果実のゆがみがなく、真円に近い美しいプロポーションを誇る。また、左右にピンと張ったT字型のツルがみずみずしさを保っているものほど、収穫後の日数が浅く、自宅で計画的に追熟させることが可能だ。
対して、北海道夕張市の豊かな大地で育まれる夕張メロン美味しい見分け方は、「表皮のカラーチェンジ」と「収穫からのタイムリミット」に焦点を当てる。夕張メロンは極めて繊細で、収穫された瞬間から急速に自己消化と追熟が進む品種だ。収穫直後は灰緑色をしている表皮が、完熟に向けてわずか数日で「やや黄色みがかった緑色」へと変化する。黄色が強くなりすぎると果肉がドロドロに溶けてしまうため、全体が淡いオリーブ色から黄緑色に変わり、芳醇なリキュールのような香りが立ち込めた瞬間こそが至高の食べ頃となる。