稀代の連続殺人犯となった木嶋佳苗の原点は、北海道東部の別海町にあります。
彼女の実家は、地元でも名が知られた裕福な司法書士の家庭でした。厳格な祖父と父親、教育熱心な母親のもと、4人きょうだいの長女として何不自由のない環境で育ちました。幼少期からピアノやお茶、料理の稽古に通い、地元では「礼儀正しいお嬢様」として知られていました。
しかし、家庭内では厳しい規律が敷かれており、思春期を迎えるにつれて彼女の虚栄心と物欲が肥大化していきました。高校卒業後に上京し、東洋大学に進学するも中退。仕送りが途絶えると、風俗店勤務やネットオークション詐欺に手を染めるようになります。実家の家族からも次第に孤立し、身の丈に合わない贅沢な暮らしを維持するために、やがて凶悪な婚活詐欺へと手を広げていきました。