インターネット上や動画プラットフォームにはびこる「クマ解消マッサージ」の中には、皮膚科医の視点から見て極めて危険な手法が多数混在しています。
1. 美顔ローラーや指での「ゴリゴリ強い揉みほぐし」
「老廃物を押し潰す」と称して骨に強く押し当てたり、強い力で往復摩擦をかける行為は最悪の選択肢です。毛細血管が破綻して内出血を起こすだけでなく、摩擦熱と刺激によってメラノサイトが活性化し、青クマの上に茶クマが重層化する複合クマを作り出してしまいます。
2. クレンジング時のついでマッサージ
クレンジング剤を目元に乗せたままマッサージを行う人が散見されますが、界面活性剤が皮膚のバリア機能を破壊し、極度の乾燥と小じわを誘発します。マッサージは必ず洗顔後、保湿成分や油分が十分に含まれた目元専用クリームを用いて行わなければなりません。
3. まぶたを強く引き下げるストレッチ
目元を大きく広げようと皮膚を過度に引っ張る行為は、皮膚深部のコラーゲン繊維やエラスチンを断裂させます。一度伸びてしまった目元の皮膚はセルフケアで元に戻すことが極めて困難であり、将来的なたるみや黒クマの重症化を決定づける要因となります。