なぜ今グランジ系が再燃?だらしなく見えない2026年最新コーデの正解

なぜ今グランジ系が再燃?だらしなく見えない2026年最新コーデの正解

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原宿や下北沢のヴィンテージショップ、そしてTikTokをはじめとするSNSのタイムラインを眺めると、ひとつの確固たる事実が浮かび上がってきます。それは、若年層を中心としたグランジ系ファッションの爆発的な需要増です。古着店チェーンの販売動向データによると、90年代製のオンブレチェックシャツやクラッシュ加工が施されたボトムスの売上は、2024年から2026年にかけて前年比140%超のペースで推移しています。

この現象の背景には、長らく続いた「ミニマリズム」や「クリーンなきれいめカジュアル」に対する退屈さと閉塞感があります。誰もが似通った無地のセットアップやシンプルな装いに身を包むなかで、不完全さや粗野なエネルギーを内包したグランジは、強烈な個性とリアリティを求める層にとって最も刺激的な選択肢として映りました。

さらに見逃せないのが、Z世代特有のサステナビリティ意識と古着ミックスカルチャーの親和性です。「新品をファストファッションで消費するよりも、誰かが着古した一点モノにこそ価値がある」という価値観が定着した結果、色落ちやほつれすらも「唯一無二のディテール」として肯定される土壌が整いました。そこへ2000年代初頭の空気感を掛け合わせたY2Kグランジや、妖精のようなガーリー要素を退廃感に落とし込んだフェアリーグランジといったネオ・グランジが派生し、ジェンダーを問わず支持層を一気に押し広げたのです。

山崎 陸
著者

山崎 陸

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。