SNSや育児コミュニティの現場観察を行うと、多くの新米保護者が「理想の育児像」と「過酷な現実」のギャップに打ちのめされている実態が浮き彫りになります。
「抱っこ紐から下ろすと5秒で泣き叫ぶ」「夜中に何度も起きて気が狂いそう」「母乳の量が足りていないのではないかと自分を責めてしまう」といった切実な声が毎日のように投稿されています。退院直後の身体的ダメージ(会陰切開の痛みや骨盤のぐらつき、ホルモンの急激な減少)に加え、24時間体制の細切れ睡眠が重なることで、産後うつやバーンアウトを引き起こすリスクは誰にでも潜んでいます。
現場で取材を続ける助産師はこう証言します。
「『赤ちゃんが泣くのは自分の育て方が悪いからだ』と思い詰めるお母さんが非常に多い。しかし、新生児が泣くのは意思表示の唯一の手段であり、親の力量とは一切関係ありません」