韓国代表のワールドカップ初出場は1954年のスイス大会に遡ります。その後、1986年メキシコ大会から2022年カタール大会まで10大会連続出場という、アジア随一の金字塔を打ち立ててきました。その歴史のなかで最も燦然と輝き、同時に国際的な議論を巻き起こしたのが2002年日韓共催ワールドカップでの「ベスト4進出」です。
フース・ヒディンク監督率いる当時の韓国代表は、徹底的なフィジカルトレーニングと半年以上に及ぶ長期合宿を敢行しました。ポルトガル、イタリア、スペインといった欧州の超強豪を次々と撃破した快進撃は、今なお語り草となっています。当時の主力選手の手記やドキュメンタリー番組の証言によると、「倒れるまで走らされた極限のプレッシング戦術」と「国民的熱狂が生み出した圧倒的なホームアドバンテージ」が奇跡の原動力でした。
一方で、決勝トーナメントのイタリア戦やスペイン戦における不可解な主審の判定は、現在でも欧州メディアやサッカーファンの間で論争の対象となっています。光と影を内包しながらも、アジア勢として初めて世界のトップ4に食い込んだ事実は、韓国サッカー界のアイデンティティを決定づける歴史的マイルストーンとなりました。