小児医療の現場では、成人の基準が通用しない。言葉で正確に苦痛を表現できない乳幼児の容態急変は、親にとって最大のパニック要因だ。
子どもの発熱や痙攣、嘔吐に直面した際は、こども医療でんわ相談(#8000)が頼りになる。各都道府県の窓口につながり、小児科医や経験豊富な看護師から、家庭で可能な対処法や夜間当番医に行くべきかどうかの具体的な助言を得られる。
ただし、体温計の数字だけに惑わされてはならない。熱が39度あっても水分が取れて機嫌よく遊んでいるなら数時間の猶予がある場合も多いが、逆に37度台であっても「生後3か月未満の熱」「視線が定まらずぐったりしている」「呼吸に合わせて胸がペコペコとへこむ(陥没呼吸)」状態は即座に危険水域だ。日本医師会も、子どもの「顔色と活気」の変化に最大限の警戒を払うよう促している。