SNSやコミュニティサイト、知恵袋などに寄せられた利用者の体験談を精査すると、乗れるようになるまでの過程で生々しい試行錯誤が繰り広げられている実態が浮かび上がります。
「子どもに『パパ教えて』と言われ、カッコいいところを見せようとプロテクターなしで乗った瞬間、後ろ足が滑って背中からアスファルトに叩きつけられました。救急搬送こそ免れましたが、背中と肘の強打で2週間湿布生活でした」(都内在住・30代男性の告白)
このような事例は決して珍しくありません。日本オープン病院前救護研究会や消費者庁の事故情報データでも、キャスターボードやキックボードを含む車輪付き遊具での事故のうち、頭部・手首・肘の負傷が上位を占めています。現場のインストラクターはブレイブボード安全な乗り方について次のように警告します。
「上達が早い人ほど、例外なくヘルメット、リストガード(手首用)、エルボー・ニーパッドを着用しています。『痛くない』という安心感があるからこそ、重心をしっかりと前足に乗せる攻めの姿勢が取れるのです。防具をケチる大人は恐怖心で体が縮こまり、結果的に上達まで何倍もの時間がかかります」(都内スケートスクール指導員)
現場のリアルな証言が示す通り、防具は怪我を防ぐための受動的な盾であると同時に、重心移動の恐怖を克服して練習効率を最大化するための積極的な「上達補助器具」と言えます。