妊娠37週という正期産のステージにおいて、超音波エコーが果たす役割は「我が子の愛らしい姿を鑑賞するツール」から「安全な分娩を完遂するためのセーフティネット」へと完全に姿を変える。赤ちゃんの顔が見えなくなるのも、推定体重の数値が乱高下するのも、すべては母体と胎児が分娩に向けた最終シフトを順調に進めている証左に過ぎない。
超音波診断装置が描き出す数字は、現実の赤ちゃんの生々しい生命力を100%トレースしたものではなく、一定の誤差を内包した統計的推計値である。その数ミリ、数十グラムの振れ幅に心を擦り減らす必要はどこにもない。診察室で医師が警鐘を鳴らしていないのであれば、お腹の赤ちゃんは自身のペースで着実に出口へのステップを踏み出している。
やがて陣痛が訪れ、我が腕に抱くその瞬間に、エコーの画面越しには見えなかった赤ちゃんの真の重みと温もりを実感することになる。情報過多なデジタルの海から一歩引き、残りわずかとなったお腹の中での対話を穏やかな心で楽しんでほしい。 (出典: 37 週 エコー(Yahoo!ニュース))
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