インターネット上の掲示板やSNSでは、公立はこだて未来大学について事実と異なるいくつかの誤解が独り歩きしています。後悔のない選択のために、代表的な誤認を是正しておきます。
第1の誤解は、「デザイン系や美術系の単科大学である」という誤認です。「未来大」というキャッチーな名称や、情報アーキテクチャ学科に「情報デザインコース」があることから、美大やデザイン専門学校の類似機関と混同されることがあります。しかし、同コースの根底にあるのは人間中心設計(HCD)やUI/UX工学、認知心理学といった論理的科学です。デッサン力ではなく、構造化とデータ分析を基盤としたサイエンス教育である点は強く認識しておく必要があります。
第2の誤解は、「地方公立だから就職活動で首都圏の学生に勝てない」という懸念です。現実は正反対であり、オンライン面接が完全に定着した現在の就職市場において、地理的ハンディキャップはほぼ消滅しました。むしろ、未来大の学生がGitHubで公開している制作物コードやプロジェクト学習での共同開発経験は、首都圏の一般的な文理学部生を圧倒するポートフォリオとして機能しており、東京の採用担当者から指名買いされる構図が確立されています。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
教育関係者およびIT採用現場の知見から総合的に評価した、公立はこだて未来大学への進学が向いている人と、出願を再考すべき人の明確なチェックリストは以下の通りです。
【選ぶべき人・強くおすすめできる受験生】
- 明確にIT・Web・AI・システム開発の領域で手に職をつけ、第一線で活躍したい人
- 座学の一方通行な講義よりも、仲間と手を動かしてモノを作り上げる開発実務が好きな人
- 都会の喧騒から離れ、学業や研究、開発に没頭できる静穏な環境を好む人
- 国公立の安い学費と地方の低家賃を活かし、学費負担を最小限に抑えて自立したい人
【慎重になるべき人・おすすめできない受験生】
- 「とりあえず国公立ならどこでもいい」「数学や論理的思考が極度に苦手」という人
- アルバイトや繁華街での華やかなキャンパスライフを最優先したい人
- 寒冷地での冬の寒さや雪かき、車社会の生活に強い拒絶感がある人
- チームでのディスカッションや共同作業を避け、完全に個人作業だけで単位を取りたい人