Q1:なぜ粉末同士の固体なのに、混ぜると水滴が出てドロドロになるのですか?
A1:水酸化バリウム八水和物の結晶構造の中に組み込まれていた「8分子の水(結晶水)」が、化学反応によって結合を解かれ、液体の水($\text{H}_2\text{O}$)として遊離するためです。反応が進むにつれて粉末が遊離した水に溶け込み、スラリー状(ペースト状)へと変化します。
Q2:試験管でこの実験を行っても木片を持ち上げることはできますか?
A2:試験管の底は丸みを帯びている(丸底)ため、木片との接触面積が極めて小さく、接着力が足りずに持ち上がらないケースが大半です。平底のビーカーやフラスコを使用し、接触面積を広く確保することが成功のポイントです。
Q3:発生したアンモニアの臭いを嗅ぐときの正しい作法は何ですか?
A3:決してビーカーに顔を近づけて直接吸い込んではいけません。顔をビーカーから十分に離し、手で風を起こして気体を鼻の方へ静かに引き寄せるようにして嗅ぎます。高濃度のアンモニアを直接吸い込むと、鼻や喉の粘膜に激痛が走り大変危険です。
Q4:炭酸水素ナトリウムとクエン酸の吸熱反応とは何が違いますか?
A4:炭酸水素ナトリウムとクエン酸の反応は安全性が高く家庭でも実験可能ですが、温度低下は数℃程度にとどまります。一方、水酸化バリウムと塩化アンモニウムの反応はマイナス10℃以下に達するほど強力な吸熱を起こしますが、劇物指定物質を用いるため厳格な管理が要求される点が決定的に異なります。