アスリート自身は、自らの身体や衣装がどう見られているかをどう受け止めているのか。トップスケーターたちに取材を重ねると、決して「魅せること」そのものを拒絶しているわけではないことがわかる。
「私たちは観客を魅了するためにリンクに立っている。衣装もメイクも、プログラムという物語を完成させるための大切な武器。だからこそ、芸術としての美しさを見てほしい」――ある世界選手権メダリストはそう力説する。競技者が意図する「美の魅了」と、受容側が勝手に解釈する「性的視線」の間にある深い溝をどう埋めるかが、今後の大きなテーマとなる。