審美目的で歯を小さくしたい場合、前提として押さえておくべきなのは前歯削る保険適用のルールです。公的医療保険制度は「病気や怪我による機能障害の回復」を給付対象として定めているため、「歯を小さく見せたい」「形を丸く整えたい」といった審美歯科領域の処置は、例外なく前歯の削る自費診療費用として100%自己負担となります。
臨床現場で提供されている代表的な切削アプローチは、主に次の4種類に分類されます。投じる費用と歯を削る深さには明確な相関があり、クリニックごとの設定価格にも開きがあります。
第一の選択肢が、歯の先端や角を微細に研磨するエナメルシェイピング費用(別名:形態修正、コントゥアリング)です。相場は1本あたり5,000円〜20,000円前後に設定されており、処置時間が十数分と短く麻酔も不要なため、最も手軽に受けられる処置として知られています。
第二に、歯と歯の隙間をわずかにスライスして横幅を絞る前歯ディスキング費用(IPR:隣接面削合)があります。矯正治療の前処置として併用されるケースが多く、単独で行う場合の費用相場は1箇所あたり3,000円〜10,000円程度です。数本まとめて処置すると数万円単位になります。
第三に、歯の表面を薄く一層削り、薄型セラミックシェルを貼り付けるラミネートベニアの前歯費用は、1本あたり80,000円〜180,000円前後です。色調や横幅のバランスを劇的に変えられる一方で、高精度な審美技工技術が求められるため単価が上がります。
第四に、歯を全周にわたって大きく削り、すっぽりと人工歯を被せるセラミッククラウンの前歯相場は、1本あたり100,000円〜200,000円前後です。土台(コア)の形成や神経処置を伴う場合、追加費用が発生して総額が膨らむ傾向にあります。